いろいろなことを考察する

最初の緊急事態宣言「接触8割減」の根拠への疑問 [0 目次]


私がネット上でしていることの まとめ は、こちらに。
https://sarkov28.hatenablog.com/entry/2022/03/29/160915



twitter で、"最初の緊急事態宣言「接触8割減」の根拠への疑問" と題した連ツイ群を書いています。
こちらは、目次です。
各連ツイの先頭の url と短い説明を書いておきます。


[資料]

資料の所在はこちらです。
https://sarkov28.hatenablog.com/entry/2021/11/25/210821

[その1 根拠として示されたグラフの問題]

https://twitter.com/sarkov28/status/1463853344720490503
2020年春の緊急事態宣言での「なぜ接触8割減が必要なのか」の根拠として、政府から示されていたグラフには、幾つかの誤りがあります。
2020-04-22 の専門家会議、議事次第の図3です。

接触8割減」の効果を測るための黒点線が「水平でなければいけないのに、水平ではない」ので誤っています。
また「70日以上」と説明されているグラフの交点は、明らかに「70日未満」であり、誤っています。
これらの誤りが「単なる過失としては了解できない」と私が考える理由も書きました。

[その2 専門家会議のグラフがなぜ重要なのか]

https://twitter.com/sarkov28/status/1464215072838807561
私は、[その1] で誤りを指摘したグラフは、重要なグラフだと考えています。
政府から示されている「接触8割減」の唯一の説明の内容を示しているグラフだからです。
その事情を説明しました。

他に、

  • 政府や西浦氏から示されている「接触8割減」の説明には、3つの系統があること
  • 3つの系統のうち、(説明1)と(説明2)は両立しないこと

などを述べました。

[その3 首相の国会答弁周辺の問題]

https://twitter.com/sarkov28/status/1465547200344166400
2020-04-29 に、参議院予算委員会が開かれ、首相が「接触削減」について答弁しています。
この答弁の根拠となっている 2020-04-22 の専門家会議の資料の説明がおかしい、という話を書きました。

2つのグラフがあり、片方が(案)で、他方がそれを元に作成された「提言」のグラフです。
ところが後から作られた「提言」のグラフの説明には、(案)にはない誤りがありました。
なぜ劣化したものが作られたのか。
この誤りは「単なる過失としては了解できない」、奇妙なものです。

この一連の連ツイや、関連する議論では、2020-04-22 の専門家会議の

  • 議事次第、資料1の図2
  • 提言の図3

に何度も言及しています。
私は、ここ

に書いたことを根拠として、この2枚のグラフが西浦氏によるものだと推測しています。
これらのグラフに関する事項は、この推測に基づいて書いています。

[その4 あるべきグラフ1]

https://twitter.com/sarkov28/status/1468915655487660035

論点整理として2つほどグラフを示しました。
1つは連ツイ[その1][その3]の検討を踏まえて、2020-04-22 の専門家会議の議事次第、資料1の図3を修正した、[あるべきグラフ1]です。

もう1つは[その3]で述べた「首相の国会答弁の問題点の視覚化」です。
首相が国会答弁で述べた「15日」「90日」の対比は、誤ったものでした。
そして「接触8割減」は、誤りのために良く見えていました。
この件をグラフ化したものと、グラフ化の根拠となった計算を示しました。

[その5 「接触8割減」は専門家会議で事前に議論されていない]

https://twitter.com/sarkov28/status/1470354942712229890

接触8割減」は、専門家会議での議論なしに政策として採用されています。
これはおかしいです。

このことを示している根拠を、複数提示しました。

前後の非公式な会合では議論している、との資料もありました。
専門家会議を回避したようにも見え、不可解です。
専門家会議で「接触8割減」を議論していないことは、専門家会議を空洞化させています。

[その6 「接触8割減」への専門家の対案とは]

接触8割減」は他の削減率と比べて適切だったから採用されたはずです。
では、対案として専門家から示されている「他の削減率」とは何か。
この点を検討しました。
https://twitter.com/sarkov28/status/1475442247873482752

ここで検討するのは専門家による対案です。
「最低7割、極力8割」の「7割」は、政治的対案であり、専門家による対案ではありません。
またこの点を検討する中で、関連する西浦氏の誤りがあったので、説明しました。
この誤りは、諮問委員会の誤りと関係があると思います。

[その7 諮問委員会の誤り1]

ここから幾つかに分けて、緊急事態宣言に関する重要な会議、2020-04-07 の諮問委員会に関する諸問題を検討していきます。
緊急事態宣言を出すには、この会議の意見を聞くことになっています。
https://twitter.com/sarkov28/status/1475750970034630668

まず、この諮問委員会での「接触8割削減」についての押谷氏の発言が、尾身氏らの発言と食い違っている件を検討しました。
また、この会議で「接触8割削減」を論じた際に、連ツイ[その1][その3]などで検討してきたようなグラフが示されていないことを述べました。

[その8 諮問委員会の誤り2]

諮問委員会の議事録のうち、「接触8割減」に関する主要部分の前半と、諮問委員会が緊急事態宣言を含む政策に同意するところまでを検討しました。
https://twitter.com/sarkov28/status/1481227070898270209

押谷氏の接触削減についての発言を確認したところ、その付近では「接触8割減」の妥当性は検討されていませんでした。
諮問委員会は、「接触8割減」の妥当性を検討しないままで、緊急事態宣言に同意しています。

[その9 諮問委員会の誤り3]

前の[その8]に続く後半、主に尾身氏の発言部分を検討しました。
まず尾身氏が「もう皆さん御承知のように」と言っているのが奇妙です。
この時点で専門家は公的な場で「接触8割減」を説明していなかったからです。

説明されていない事を「御承知のように」と言われて、諮問委員会の各委員は驚かなかったのでしょうか。

また尾身氏は、「民間臨調報告書」[*06]で「諮問委員会で接触8割減と7割減とを比較検討した」とも読める説明をしていますが、実態は違います。
その辺を書きました。
https://twitter.com/sarkov28/status/1481598685444067335

[その10 諮問委員会の誤り4]

2020-04-07 の諮問委員会(基本的対処方針等諮問委員会)は、重要な会議でした。
緊急事態宣言の発出には、諮問委員会の同意が必要だったのです。
しかしこの諮問委員会は、接触削減の効果を誤って評価していました。

最近のまん防や宣言の発出には、最初の宣言ほどの緊張感が感じられません。
(我々は、悪い意味で慣れてしまいました。)
最初の緊急事態宣言の発出の際、政府や専門家は宣言発出の正当性に極めて神経を尖らせていました。
こうした政策は、国民の自由を制限するものだからです。

尾身氏は、根拠をしっかり示すことが重要だと考えていました。

ところが、宣言の正当性を支えるはずの諮問委員会は、「根拠をしっかり」どころか「明確な誤り」を抱えた状態で諮問に同意しています。
この辺の事情を書きました。
https://twitter.com/sarkov28/status/1491016668084314118

[その11 諮問委員会の議事録などは正しいのか]

連ツイ[その7][その8]で、2020-04-07 の諮問委員会における「接触8割減」に関する議論の不適切な点を示してきました。
この根拠となったのは、公文書(諮問委員会の議事録や資料pdf)です。

2020-04-11 に公開された西浦氏のインタビュー記事に、これら公文書の記述と矛盾するようにも読めるところがあったので、[その11]で検討しました。
https://twitter.com/sarkov28/status/1503322092254556162
この記事は、公文書を覆すには根拠として不足だと思いますが、気になります。

[その12 「最低7割、極力8割」という歴史的誤り]

接触削減「最低7割、極力8割」は、首相と尾身氏とが合意した事項であり、西浦氏が繰り返し「歴史的」の旨で評価 しているものです。
一連の連ツイで挙げてきた問題点を根拠として、この「最低7割、極力8割」との合意が誤っていることを示しました。
https://twitter.com/sarkov28/status/1537386119121121282

尾身氏は、
- 2020-04-06 の首相との協議・合意で誤り、さらに
- 2020-04-07 の諮問委員会で誤りました。

また、「最低7割、極力8割」を実質的に決定した協議が、首相と尾身氏だけで行われ、専門家による検討の痕跡がないのも不適切です。(この件へのリンク。[その12] の一部

「最低7割、極力8割」の合意は、「歴史的」と肯定されるようなものではなく、むしろ「歴史的誤り」として記録されるべきものです。

[その13 「接触8割減」のグラフのパラメータはどう決定されたのか]

という内容になる予定ですが、変わるかも知れません。

[その14 「接触8割減」のグラフの最大の問題]

という内容になる予定ですが、変わるかも知れません。
ここで区切りがつくはずなんですが。

[その15 一連の検討の中での不明点のリスト]

あまりにも不明点が多いので、何が不明なのかをリストにします。
という内容になる予定ですが、変わるかも知れません。



正直、twitter の内容をブログに転記したい気持ちはあるのですが、そこそこ手間が掛かるので、やるとしても先になります。